こどもと大人というけれど…
当時4歳だった息子は
夜中に声を殺して泣いている私に気づいて
一瞬驚いた表情を見せた後、
何も言わずに
自分が着ているパジャマの袖を
ぎゅーっと伸ばして
ただ
黙って私を見つめて
静かに微笑みながら
何も言わずに
私の頬をつたう涙を
そっと抑えてくれた。
私の幸せを願って
いつも私を支えてくれた息子の思い出は
巣立ちの後で、
今もなお
穏やかに優しく力強く
私を励ましてくれる。
「ありがとう」とつぶやく度に
心がじんわり温かくなる。
もりやゆうこ【子育て相談室 根っこのこどもたち】