子育て相談室 根っこのこどもたち

子育てがうまくできないってつらくなったら読んでください。心が軽く、気持ちが楽になります。

涙のわけ。。。①男の子

 

 

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「言葉」にできない想いはそのまま受けとめる。
 
無理に吐き出す「言葉」が
傷口を広げてしまうこともあるから。

 

 

「涙タンクがいっぱいになったのかも。」
 
幼かった息子は
しばしばよく泣いていた。
 
涙がどんどん溢れて
ポロポロこぼれてくる。


よく泣く男の子。
 
どうして泣いてるのか分からないと
見ていて不安になってくるけど
言葉にならない想いが涙になるのかもしれない。

 
 
「涙タンクが空っぽになったら、
また新しい涙でいっぱいになる。」

 
涙がどんどん溢れて
ポロポロ涙をこぼす
よく泣く男の子の傍で
そう思った。

 
***************

 

前夫と離婚する以前、
息子が4才ごろのこと。

 

夜中に声を殺して泣いているわたしに
気づいて
目を覚ました。

 

 

まじまじとわたしの顔を見つめて

一瞬驚いた表情を見せた後、

何も言わずに
着ている自分のパジャマの袖を
ぎゅーっと伸ばして
ただ
黙って
静かに微笑みながら
 
何も問わずに
わたしの頬をつたう涙を
そっと抑えてくれた。

 
**********

 

 
よく泣く男の子だった息子は、

いつも機嫌のよい穏やかな男の人になった。

高校生になって、

自分の気持ちをすごく上手に表現できるようになって

「すごい!随分上手にしゃべれるようになったね。」
 
とびっくりするわたしに、
 
「でしょ。やっと話せるようになりました。」

と微笑んだ。

時間がかかったけど、
 
息子は涙のかわりに

自分の想いを表現する方法をいくつも持った。
 
「意見の違う人と話すときは、
相手が正しいのかもしれないと思いながら話すようにしている。
自分が絶対に正しいと思いながら話す『言葉』は、
暴力にしかならないんだと思う。」

なんて、話してくれたりする。

でも、もし言葉に詰まるようなことがあったら

息子は今でも涙をポロポロこぼすだろう。

それでいい、と思う。

 

【子育て相談室 根っこのこどもたち】

 

たったひとつ間違えただけで 。。。

一人ひとりが
もともとは、
「お母さん」じゃなくて
たった一人の素敵な女性だったってことを
 
知って欲しいと、
思う。
 
お母さんたちの
 
素敵な、言葉
美しい、表情
温かい、想い

 

どれもが

みんな
映画のワンシーンのように
魂を震わせる。
 
知って欲しいと
心から思う。 

 

お母さんでいることを
お休みできる時なんて
今まで一度もなかった。
 
ひと時も休まずに、
ずっとずっとずっと、
大切な命を見守り続けてきた。
 
だから、
 
たったひとつ間違えただけで
責めないで。
 
なんであんなこと、言っちゃったんだろう
なんであんなこと、しちゃったんだろう
もっともっともっと、本当は優しいお母さんでいたかったのに。
 
お母さんを責めないで欲しい。

 

 

こどもたちは、
 
ヘナチョコで、ダメダメで、どうしようもないところも
全部全部全部ひとかたまりで、
 
お母さんが大好き。
 
こどもたちは、
言う。
 
「お母さん、ご飯作ってくれてありがとう。
 お母さん、身の回りの世話をしてくれてありがとう。」

 

そしていつか、

「愛するということ」を知った時、
 

その言葉は、
「お母さん、生んでくれてありがとう。」
 

に変わる。

 

大人になって、自分になったら
次は、

 

人を愛すること。

 

第2章はロマンス。
お母さんの出番は、
もうない。
 
愛することを
人生の中で一番大切にして。
 
あと
元気で!
 

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【子育て相談室 根っこのこどもたち】

 

 

 

父と電車に乗った。。。

父と電車に乗った。
平日の正午過ぎの電車は空いていて、
わたしと父は並んで座った。
 
「わたしは『社会不適応者』なの?」

って尋ねた瞬間、涙がこぼれた。

 
「大丈夫だよ。ゆうこは学生なんだ。
まだ社会に出ていないだろう。
それに、
社会に適応出来ている人間など、
本当は誰もいない。
そう見えるだけなんだよ。」

 
父は、
旧制高校を卒業したばかりの若い時分に
小学校の代用教員をしていた。
わたしが生まれるより何年も前に
教員を辞めていたけれど、
 
わたしにとって、
父はずっと学校の先生だった。
 
なぜなら
父は教員をしていた頃の想い出を
何度も何度も話してくれたし、
父が教えた『こどもたち』は
すっかり大人になっても家を訪ねてくださった。
父が亡くなってからも、
お線香をあげて想い出話をしに来てくださる。
生徒さんたちから
「先生は…。」って、
宝物のような想い出を伺う時、
嬉しくて胸がどきどきする。

生徒さんたち皆さんのおかげで
父の人生は本当に幸せだったんだと思う。
 
父は、 
「こどもはみんな可愛いよ。」
って、いつもいつもいつも心から言っていた。

 
わたしが、
『学校』という場所がどんなに苦手でも、
『学校の先生』に親愛の情があるのは
『学校の先生』だった父が大好きだったから。
 
今月末に、
70
名ほどの小学校、中学校の先生方の勉強会で
講師としてお話しすることになった。
アウェイな感じなのかもしれない。 
でも、とってもとってもとっても楽しみにしている。
 
2020
年。
学校は、
いまだかつてない大きな変化をする。

今、まさに分水嶺

 

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