子育て相談室 根っこのこどもたち

子育てがうまくできないってつらくなったら読んでください。心が軽く、気持ちが楽になります。

父と電車に乗った。。。

父と電車に乗った。
平日の正午過ぎの電車は空いていて、
わたしと父は並んで座った。
 
「わたしは『社会不適応者』なの?」

って尋ねた瞬間、涙がこぼれた。

 
「大丈夫だよ。ゆうこは学生なんだ。
まだ社会に出ていないだろう。
それに、
社会に適応出来ている人間など、
本当は誰もいない。
そう見えるだけなんだよ。」

 
父は、
旧制高校を卒業したばかりの若い時分に
小学校の代用教員をしていた。
わたしが生まれるより何年も前に
教員を辞めていたけれど、
 
わたしにとって、
父はずっと学校の先生だった。
 
なぜなら
父は教員をしていた頃の想い出を
何度も何度も話してくれたし、
父が教えた『こどもたち』は
すっかり大人になっても家を訪ねてくださった。
父が亡くなってからも、
お線香をあげて想い出話をしに来てくださる。
生徒さんたちから
「先生は…。」って、
宝物のような想い出を伺う時、
嬉しくて胸がどきどきする。

生徒さんたち皆さんのおかげで
父の人生は本当に幸せだったんだと思う。
 
父は、 
「こどもはみんな可愛いよ。」
って、いつもいつもいつも心から言っていた。

 
わたしが、
『学校』という場所がどんなに苦手でも、
『学校の先生』に親愛の情があるのは
『学校の先生』だった父が大好きだったから。
 
今月末に、
70
名ほどの小学校、中学校の先生方の勉強会で
講師としてお話しすることになった。
アウェイな感じなのかもしれない。 
でも、とってもとってもとっても楽しみにしている。
 
2020
年。
学校は、
いまだかつてない大きな変化をする。

今、まさに分水嶺

 

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【子育て相談室 根っこのこどもたち】

 

 

「ここに来てよかった」。。。

 

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「今日いらしてくださったお客様ね、とっても素敵な方だったのよー!」

コンサルティングの仕事を終えて、

夕方児童クラブに娘を迎えに行って車に乗ると、

わたしはいつも娘にこう言っています。

気がついてみると、いつもいつもいつもです。

 

「あぁ、この人に出会えて本当に良かった」と心底思います

 

お客様が、

こぼれる笑顔とともに「ここに来てよかった」と安堵する。

その瞬間の美しさは、

まるで映画のワンシーンのようで、

これを見ることができるのって、本当にものすごい役得。

 

立ち会えた喜びと、

 

「人というのは何という神々しい存在なんだろう。」

 

という感謝で心は震え、

熱く、熱く、熱くなります。

 

【子育て相談室 根っこのこどもたち】

 

 

 

「君もいつか…」は映画『君の名は。』奥寺先輩の名セリフ。。。

パートナーに対して、

こうしてほしい、ああなってほしいと求める心が

どうしてもやまない。

それまではそういうことが時々あった。

 

そんな頃、

図書館で偶然ロシア映画『父、帰る。』のDVDを見つけた。



衝撃のラストシーン。

で、はっきりと分かった。

本当は知ってたから。ちゃんと分かった。

「あの人が生きているだけでいいんだ。」

翌朝、夫にもこどもたちに伝えた。

 

あっという間に

家中にほっとした空気が流れ出した。



*******

どうしようもなくお互いに求め合ってしまう時、

もしかしたら

相手(パートナー)が違うのかもしれない、と思う。

 

この人じゃない、この人じゃない、この人じゃない、

って心が暴れだす。

 

人は、

自分の運命を全部知っている状態で生まれてきている。

 

どんな人、物、出来事、言葉、時と出逢って、どう生きるのか、

 

どんな仕事をするのか、

 

誰を愛するのか。

 

違うことをすると、

不安になる。

怒りたくなる。

 



 

 

 

*********

 

映画『君の名は。』を三度目にして初めて、やっと恋愛ものとして観ることができた。

 

あの映画には仕掛けがてんこ盛りで、

一度目、二度目は衝撃クラッシャーで身も心も粉砕状態。

「なんだー、そうかあ…。見に行ってたんだ!

だーーから!間違わないんだ。そうだったんだあ。」とか、

「羊飼いだったんだ…。」とか、

頭の中が意味不明なつぶやきだらけになって泣いてしまった。

 

三度目はさすがに余裕で、

気になってた奥寺先輩の台詞とかもじっくり味わうことができた。

 

 

「前はわたしのことちょっと好きだったでしょ?

でも…今は別に好きな子がいるみたい

 

「君もいつかちゃんと、幸せになりなさい」

 

 

 

 

ラストシーン。

瀧は三葉とすれ違う。

瀧には誰なのか分からない。





でも、間違いなく、知っている。



「君のこと、ずっと前から知っていた気がする」

「…わたしも」

 

 

 

********

息子が4才の時、前夫と3人で暮らしていた家を出た。

 

「今度は

 ママのことをちゃんと見て、

 ママのお話をちゃんと聞いてくれる人と

 結婚しようね。

 ぼくも一緒に探してあげるから、

 大丈夫だよ。」

 

 

二人暮らしが落ち着いた頃、

息子はそう言って

にっこりと微笑んでくれた。

 

 

 

それから15年後、

3年前。

 

「もう、大丈夫そうだね。」

とつぶやいて息子は巣立っていった。

 

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 写真は20年前当時2歳だった息子が『写ルンです』で撮ってくれたものです。

使い捨てカメラは今も健在なんだそうですね~

 

【子育て相談室 根っこのこどもたち】