私が初めて赤ちゃんと暮らして、
「どうしよう!こんなに小さな生き物の世話したことないっ!」
って怯えていた時、マンションのチャイムが鳴って
おそるおそるドアスコープから覗いて見ると
小さなおばあちゃんが立っていた。
新生児訪問の助産師さんだった。
背中にちょこんと背負ったリュックから
バネばかりを取り出して赤ちゃんの体重を量ってくれた。
そして、不安でいっぱいの私に言葉をかけてくれた。
「ママちゃん、分からないことがあったら赤ちゃんに聞くんだよ。ちゃんと教えてくれるから。」
私はこの言葉だけを
灯にして子どもたちと暮らしている。
子育てには沢山の考えがあって
離乳時期やベビーカーの使用年齢
褒めて育てようとか、褒めるのは危険だとか
全く正反対の意見がある。
どちらも、なるほどと思う。
どっちなの?って悩む。
でも、大丈夫。
分からないことは全部子どもが教えてくれる。
それに、本当にどっちだって良い。
娘の新しい靴を選びにいつもの靴屋さんに行った。
「私、この靴を履いて明日からサッカーやるわ♪」
と娘が選んだのは男の子用デザインの青い靴。
嬉しそうにピヨンピヨン飛び跳ねている様子を見て
靴屋さんも
「こんなに喜んでくれて、おじさんも嬉しくなっちゃうな~!」
って一緒に喜んでくれた。