子育て相談室 根っこのこどもたち

子育てがうまくできないってつらくなったら読んでください。心が軽く、気持ちが楽になります。

究極の全受容、全肯定は。。。

《頑張らないのイメージは》

「かっこつけて難しいことをやろうとするなよ。6割ぐらいの力でできる簡単なことでいいんだ。」
無理をしない、頑張らない、のイメージを、父は6割という言葉で示してくれた。 

「ゆうこは、『頑張れば自分はもっとできるんだ』って思っているんだろう。

でもなあ、やってみたら分かるよ。頑張っても案外出来ないものなんだ。」

 
*****

空や雲や星や花や虫や鳥をぼんやりと眺めたり、
何にもしないでいつもいつも眠っている。
父はそんなわたしの姿を見ては、
「ゆうこは怠け者なんだ。それもよし。無為安閑として時を送る、
それもまたよし。」
と言って、かんらからと笑った。 
 
*****

《究極の全肯定、全受容》
「生きるもよし、死ぬもよし、全てよし」は、
父の究極の全肯定、全受容の言葉だったんだなと思う。

 
ゲーテの『若きウェルテルの悩み』とかヘッセの『車輪の下』とかジッドの『狭き門』とか。

本ばかり読んで中2病に浸って、「死にたい」と泣いている娘だった。

父は「生きるもよし、死ぬもよし、全てよし。」と言い、豪快に笑った。
 

*****


 
「悠々と生きるように。」
いつもいつもいつも父が望んだのは、それだけだった。

「人生はトントンで上出来なんだ。」

 

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【子育て相談室 根っこのこどもたち】

 

ねえママ、心はもともと強いものだと思うの。。。

小学校で初めてマラソンをした一年生の頃、

「ねえママ、心って弱いの?

先生はマラソンをすると心が強くなる、って言うのよ。

でも、私は、心はもともと強いと思うの。

私の心は弱いの?だからマラソンで強くしないといけないの?

私は走るのはイヤじゃないけど、なんかイヤなの。」

と言って、娘は悲しく目を赤くした。

 

 

 

出産の時、身体から暖かい生き物がプルルンと勢いよく飛び出してきた瞬間、

「うわぁー!!」と、

 

私はビックリ仰天して叫んだ。

赤ちゃんを「生む」んだと思っていたけど、そうじゃなかった!

赤ちゃんは「生まれてくる」んだと知って、心底驚いた。

生命の意思の光がまぶしく感じられて、思わず目を細めた。

 

 

「この輝きを、ちょっとも減らさないようにしなければ。

でも、そんなことがわたしにできるのかしら…。」

 

 

 

自分の意思に背かないことが、
他者の意思を想うことにつながっていく。
 
自分の意思に背いて他者の意思に従ってしまうと
良かれと思ったことでさえ、
心に残した気持ちが「恨」に転じてしまうことがある。
そしてその想いが、それとは気がつかない形で、
いつか他者の意思を踏みにじる動機になってしまう。

 

 

 

意思は、

地球上のすべての存在に等しく宿り、世界を形作り、動かしている。

意思を歪めることは、すなわち世界を歪めることになる。

 

 

 

 

 

ただ一人の、ただひとつの意思も、決して歪めてはならない理由は、

これなんだと思う。

 

 

 

 

 

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『感じる子育て』って。。。

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私は皆様に「感じる子育て」をおすすめしていますが、

「感じる」というのは「観察する」と言い換えても良いかもしれません。

「観察する」というのは「見る」というのとは違います。

まず、大切なのは五感を研ぎ澄まして、心を鋭敏にしている、

いつもそういう状態でこどもたちといるということです。

その状態でいると、こどもが発する氣配のごくごく微細な変化が分かるようになります。その変化を「観察する」、そして、こどもの「氣」の動きに反応して親も「氣」を働かせる。

 

これが「感じる子育て」です。

 

「感じる子育て」を続けていると、眠っていた自分自身の五感がどんどん呼び覚まされていきます。目に見えない世界の、あらゆる「氣」の動きに敏感になります。

 

地上の全ての生き物の氣を感じて生きることは、宇宙に存在する全ての粒子の動きを感じて生きることにつながっていきます。

 

また、氣配を感じ合う濃密な空間で研ぎ澄まされた繊細な感性が響き合う時、なんとも言えない至福の感覚を得ることもできます。

 

 22年前に息子が誕生した時、その頃の私は

「どうしよう!こんなに小さな生き物の世話したことないっ!」って途方にくれていました。寝つきも寝起きも悪く、始終大泣きの息子を1日中抱っこしている毎日でした。

そんなある日、ドアのチャイムが鳴って、おそるおそるドアスコープから覗くと、小さなおばあちゃんが立っていました。

 新生児訪問の助産師さんでした。背負ったリュックからバネばかりを取り出して赤ちゃんの体重を量ってくれて、不安でいっぱいだった私にこんな言葉をかけてくれました

ママちゃん、分からないことがあったら赤ちゃんに聞くんだよ。みんな教えてくれるから。」

その一言が私にはピカピカ輝いて見えました。

「そうだ、これだー!」

って感じて、以来この言葉だけを子育ての道を照らす灯として、

こどもたちと暮らしてきました。

 

子育てには沢山の考えがあって、離乳時期やベビーカーの使用年齢、褒めて育てようとか、褒めるのは危険だとか全く正反対の意見があります。どちらも、なるほどと思います。「どっちなの?」って悩みます。

 

 

こどもの時期はあっという間です。

正解を探しているうちに終わってしまうかもしれません。

それに、「みんな違ってみんないい」というわけですから、

きっと、どれもみんな正しくて間違ってはいないのです。

「感じる子育て」でおもいっきりアグレッシブにお子さんと関わっていただけたら、

きっとこどもたちとの暮らしはもっともっともっと面白くなりますよ。

「ママのことは大好きだけど、ママの子育ては風変わりだと思う。」

と息子に言われたことがありました。小学3年生の時でした。

でも、高校生になって自分自身で様々な情報を取れるようになると、

「風変わりな子育て」の理由や意味を後付けしてくれるようになりました。

 

たとえばその一つに「アンダーマイニング効果※」がありました。

 

「家はご褒美っていう習慣が無かったよね。頑張ったご褒美をもらうと、もともと楽しくてやってたことなのに、ご褒美がもらえるっていう目的にすりかわって、本来の行為に対するモチベーションはむしろ下がってしまうっていう心理学の実験があったんだって。確かに、僕にとってご褒美をもらわなかったことはすごく良かったと思う。母よ、ありがとう!」

 

内発的に動機付けられた行為に対して、報酬を与えるなどの外的動機付けを行うことによってモチベーションが下がってしまう、という現象が起きる。これを「アンダーマイニング効果」というそうです。

 

私はむろんそんなことは知らなかったし、息子からお礼を言われるなんて思ってもみませんでしたから、本当に本当に本当に嬉しかったです。

 

 

理由や意味は後付けで大丈夫。

「一生懸命育ててくれたんだから、何だって良かったんだと思うよ。ありがとう。」

とも息子は言ってましたから。ありがとう。

 

  

 

 

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